2017年6月12日月曜日

第51話 看護部長のつぶやき3「報・連・相」

~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を
                    不定期につぶやき、発信するページです。~

皆さま、こんにちは。河本 智美です。

新年度が始まり、はや3ヶ月目に入りましたね。当院の新人看護師も、日々奮闘しています。失敗することもありますが、少しずつできることが増えて笑顔いっぱいで頑張っています。

さて、今日のつぶやきは、「報・連・相(ほうれんそう)」です。
「報・連・相(ほうれんそう)」の由来は、1982年に証券会社の社長が、社内の風通しをよくするための活動が始まりらしいです。“社員との意思の通い合い、気持ちの通い合いが悪ければ会社がうまくいかない。上下の報告、左右の連絡、上下左右にこだわらない腹を割った相談が必要だと思い続けた。”そうです。
つまり、報告・連絡・相談が三位一体になれば、会社を生き生きとさせる原動力になると考えたのです。また、「報・連・相(ほうれんそう)」は三位一体であり、「ほう()」が抜けると、「れんそう(連想)だけが残り、勝手な思い込みばかりが先行してしまう。「れん()」が抜けると、横の連絡がなくなり「ほうそう(放送)になり、「報・連・相(ほうれんそう)」はコミュニケーションツールの一つと考え
べきではないかといわれています。

報告とは、自分の足で歩き回って得た情報を報告することであり、上司からの指示や進捗状況を報告することだけではありません。自分の考えや行動を正すために必要なのです。
連絡は、同僚や上司との情報が共有されているか、連絡すべき情報であるかを各人で判断できなければ意味がありません。的確に情報を理解し・伝え・共有しているかの連絡がなければならず、意思の疎通の方法や、手段、緊急度・重症度に応じて連絡手段を考えなければなりません。
相談は、聞く側が話を聞く姿勢になってなければなりません。問題点や悩んでいる点を明確にし、相手の仕事のタイミングを見計らいながら行うことが大切です。
 
最近は「報・連・相(ほうれんそう)」が大切。とよく職場でも言われていますが、こういう深い意味があったのですね。なるほど・・・。「報・連・相(ほうれんそう)」だけに、新鮮さは重要ですね() 。組織に「報・連・相(ほうれんそう)」が育つ土壌を作り上げていきたいです。そのためには、タテ・ヨコのコミュニケーションを密にしなければなりません。たくさんの「報・連・相(ほうれんそう)」が育つ日を夢見て、土壌作りからコツコツと努力していきたいと思います。(*^_^*)
「主任看護師 管理・教育・業務」 vol.26 No.5 日総研出版 より引用

追伸:「ほうれんそう」がしなってしまったら、茎の部分を花の水切りのように切り目を入れて、水につけて半日ほど置くとシャキッと復活するそうです。乾いた切り口を切り落とすと生きた新鮮さのある切り口になるからだとか。
いつもブログを担当してくれているMさんのお母さまの教えだそうです。
Mさんより「職場にもこの『水』の役割が必要ですね」と「気づき」を頂きました。この話を聞いて、大変嬉しく思いました。