2019年9月25日水曜日

第144話 看護部長のつぶやき39「9月9日の救急の日にちなんで・・・」

~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を
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皆さま、こんにちは。河本智美です。
朝夕の冷え込みが秋の深まりを感じさせてくれますが、皆さまいかがお過ごしですか?体調を崩しやすい気候ですので、ご注意くださいね。
ところで、99日は救急の日でしたね。その日にちなんで、イベントが二つあったのでご紹介します。

一つ目は、「令和元年度 兵庫県医師会救急医療業務功労者表彰式」についてです。表彰式は911日に神戸市の兵庫県医師会館にて行われました。当院看護部の准看護師 井口千恵子さんが表彰され、10名の受賞者の代表として謝辞を述べられました。井口さんは46年間当院の外来で救急業務に従事され、定年後も継続して第一線で活躍されています。その傍ら、後進の育成にもご尽力いただいており、当院にとっては、なくてはならない存在です。今後もご自身の健康に留意していただき、ますますのご活躍に期待しています。 
二つ目は、「姫路プレホスピタル連携訓練」への参加です。915日に姫路市防災プラザにて開催されました。参加は4施設で、姫路医療センター・姫路赤十字病院・製鉄記念広畑病院と当院でした。それぞれが管轄の消防署と連携してチームを組みます。当院からは救急科の板垣医長、研修医の河野医師、救急外来看護師3名が参加しました。多発外傷事例や心停止事例など3つの課題にそれぞれのチームで関わり、点数を競う競技です。実際の臨床現場さながらの緊迫した空気感があり、見学しているこちらも緊張が伝わりました。残念ながら、1位は逃しましたが、参加メンバーは清々しい顔つきでした。忙しい業務を終えた後、何度も練習を積み重ねた本番までの過程ではたくさんの学びがあり、また消防隊員とのコミュニケーションも図ることができ、有意義なものになったと思います。今後の救急医療にきっと活かせることでしょう。期待しています。
看護部長に就任し8月から4年目に突入しています。これらのイベント通じて、私自身も刺激をいただき「がんばらなくっちゃー!」と改めて決意を致しました。(*^^)v

2019年9月24日火曜日

☆リアルタイムレポート SCU☆

皆さんこんにちは!広報担当宮浦です!
当院看護部では、病棟の様子を皆さんに知って頂くため、資料請求・病院見学会・就職説明会にお越し頂いた方を対象に「リアル」な「レポート」をハガキでお届けしています!
今回は7月にお届けしました、SCUをご紹介します!(^o^)/


興味をお持ちいただいた方は、是非病院見学へお越しください!(*^▽^*)
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2019年9月20日金曜日

第143話 日常のひとこま17「イメージすることが退院支援の第一歩」

~ 師長・副師長・主任Nsが 日々あふれている「日常ひとこま」 を
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皆さまこんにちは! ツカザキ訪問看護ステーション網干 看護師の藤原です。
「ツカザキ訪問看護ステーション網干」が開設して3か月が経ちました。看護師は病棟からの異動者がほとんどで、私も回復期リハビリテーション病棟から異動しました。
今回は、私が訪問看護で勤務して感じたことをほんの少しですがお話したいと思います。

当然ですが病院では患者様のケアで必要なものは、ほぼ揃っています。ところが在宅では、医療物品をすべて揃えるのは難しく、自宅にあるもので手作りすることが多いです。例えば、500mlのペットボトルを陰部洗浄や足浴用洗浄のボトルとして使用したり、点滴をする時には、針金ハンガーで即席点滴棒を作成したりして使用します。また病院では医師が近くにいて何かあればすぐに報告ができ、患者様には必要な医療機器が装着され、全身状態の管理ができる環境が整っています。一方在宅では、主治医がすぐに診察ができる状況下にはありません。訪問時に何かあった場合、緊急性があるかどうかも踏まえて、その状況を正確に主治医に伝えて指示を仰ぎます。正確な状況を得るための観察力・観察したことを判断する洞察力・情報を分析するアセスメント力、観察・分析したことを正確に伝える伝達力が必要だと痛感しています。

私が病棟で受け持った患者様が、当訪問看護ステーションを利用されています。入院中はベッド臥床時間が長く、表情も硬くあまり話すこともされず、「本当に家に帰れるのかな?」と心配していました。しかし、自宅退院された現在は「別人なのではないか!」と思えるぐらい表情が豊かで、おしゃべりもたくさんされ、訪問時はいつも鼻歌を歌っておられ、車いすでご自宅の周囲を散策できるまでになっておられます。この方を訪問看護師として関わる中で、やはり住み慣れた「自宅」が一番なのだと実感しました。そんな利用者様、ご家族様に寄り添い、「どんな病気や障がいあっても、住み慣れた自宅(街)で自分らしく生きたい」を支援することが私たち訪問看護師の役割であると思います。利用者様・ご家族様と、「自分でトイレに行きたい」や「歩いて台所まで行って食事をしたい」などの希望をどうしたら叶えられるのかを考えて実践することにもやりがいを感じています。

私自身、病院で勤務している時は「この患者様のご自宅の環境はどうか、家族背景はどうか、退院してからどういう生活を送られるのか」について具体的にイメージして考えられていませんでした。それが訪問看護に携わるようになり、退院後の生活を具体的にイメージし、介入を出来るだけ早期に行い、在宅チームに繋げることが重要であるとわかりました。そして、何よりも患者様・ご家族様がどこを目指したいのかを知ることも必要であると思います。

訪問看護師として在宅療養者の支援だけでなく、病院での退院支援についての重要性などを伝えることも、私たち訪問看護師の重要な役割だと考えています。皆さんは将来、看護師として医療施設で勤務されることと思いますが、日々看護にあたる中で、『この患者様は自宅に帰ったら、どうやってトイレにいくのかな?ご飯は誰が作るのかな?薬はご自分で飲めるのかな?お風呂に入って体を洗えるのかな?』など、イメージしてみてください。そしてイメージし疑問に思うことなどをぜひ声に出してください。そこからが退院支援の第一歩につながっていくのではないかと思います。

2019年9月7日土曜日

第142話 看護部長のつぶやき38「『適当』って・・・?」

~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を
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皆さま、こんにちは。河本智美です。
9月に入り、朝夕は肌寒くなってきましたね。蝉の声もすっかり消え、病院の回りでもトンボの群れが静かに飛んでいるのを見かけます。新人看護師はできる事が増え、変則勤務もこなし、ある意味・・・看護師っぽい生活になってきました。白衣姿の初々しさも薄れ、自分なりにかっこよく着こなしている印象です。

さて、今回のつぶやきは、「適当」です。皆さんは、「適当」と聞いてどんな意味を思い浮かべますか?「適当にやってなぁ~」と言われると、なんだか「いい加減にやっておいていいから」なんて解釈するのは私だけでしょうか?先日も『適当』って言葉はおもしろいよね~。と言う話になって・・・調べました。
「適当」と言う言葉には「いい加減」と言う意味の他にも、逆のことを表す意味もあるそうです。①ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。②度合いがちょうどよいこと。③いい加減に。要領よく。・・・調べればさらに複雑ですね。「適当」の反対語は「不適当」で、これは誰もが理解できると思います。「適当」によく似た言葉で「適切」と言う言葉があります。「適切」の意味は、ぴったりと当てはまること。です。「適当」にある「いい加減」と言う意味合いはありません。また「妥当」はどうでしょう。これもよく似た言葉ですが、意味は実情によくあてはまっていること。適切であること。となっています。

このようにみていくと「適当」と言う言葉は、幅広い意味を持つことが分かりますね。普段使用している言葉で、このような奥深い言葉は多くは見受けられません。使用しているその人が、どちらの意味合いで使用しているのか、会話の文脈やその人の思考、価値観などを考えたうえで、この会話の中の「適当」を理解しないといけないのです。あぁ~ますます難しくなりますね。でも、私たちは「適当」と言う言葉を、日常茶飯事に使用していると思いませんか。だって使用する側は、「適当」と言う言葉は意思の疎通をスムーズに図るうえで非常に効果的であると考えているからです。しかしそこには、大きな落とし穴が潜んでいると考え直してみてはどうでしょう。皆さん、これからは「適当」と言う言葉に気を付けましょうね。では、今月も頑張りましょう~(^_-)-

2019年9月2日月曜日

第141話 日常のひとこま16「皮膚・排泄ケア認定看護師を知っていますか?」

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こんにちは。はじめまして。3階病棟主任、皮膚・排泄ケア認定看護師の加藤つかさです。

日々猛暑が続いていますが、皆様、体調は崩されていませんか?
実は私の娘が7月に2度も熱中症になってしまいました・・・。スポーツドリンクも持たせてこまめに水分を取るように伝えていたのですが、この暑さには勝てなかったようです。
幸い軽症だったので病院のお世話にならずに済みました。(ホッ)
でも今月は子供の運動会や体育祭があるのでまだまだ油断大敵です!皆様も十分体調には気を付けてお過ごしくださいね。ちなみに、我が家の犬も熱中症にならないよう、家族がいない時間帯もエアコンはつけて出かけます。犬にも気を使いますね…

話は変わり、皮膚・排泄ケア認定看護師って皆様ご存じですか?この資格は皮膚・排泄ケアに関する専門分野を深く勉強し、日本看護協会の試験にパスすると与えられる資格です。
具体的には、ストーマケア(人工肛門・人工膀胱のケア)や褥瘡(床ずれ)、創傷(傷)、排泄ケア(排尿・排便に関するケアやオムツケア)に関することを実践し、時には相談を受け具体的なアドバイスを行ったり、スタッフへ指導したりしています。また、毎年、院内専門研修を行っており、今年は8月に「褥瘡のリスクアセスメントと予防」について看護師対象に講義しました。外部施設からも講師依頼があれば出張し、実践に生かせる専門知識を伝えています。
来年の2月には播磨WOCNセミナー(播磨地区の皮膚・排泄ケア認定看護師が主催するセミナー)を当院で開催します。テーマは「ストーマケア」についてです。参加対象者や日時などの詳細は12月頃に地域連携室を通して配信予定です。
当院には他にも感染管理認定看護師や認知症看護認定看護師、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、慢性心不全看護認定看護師、手術看護認定看護師がいます。それぞれ専門知識・技術を得る為に教育課程に進み資格を取得し活躍しています。

私の専門分野でお困りの方や相談したいなど、何かあれば地域連携室(1階受付前にある窓口です)までご連絡くださいね。