2017年2月16日木曜日

☆★院内旅行~山口・萩焼体験・大谷山荘~★☆

みなさんこんにちは!
もう早い事に2月に突入です!今月は待ちに待った試験ですね!
たくさん頑張ってこられたと思いますので、思う存分、発揮してきてくださいね!(*^▽^*)
さて、ツカザキ病院院内旅行シリーズです!
今回は山口県にて萩焼体験、大谷山荘宿泊の記事を頂きましたよ!
小説のような面白い記事になっています笑

*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:**:--☆--:*:--☆--:*
2017.1.21午前5時、院内旅行「長門湯本温泉一泊二日の旅!」に参加するため起床。
直前勤務が準夜であり入院イベントのため定時に終業できなかったこともあり実質睡眠時間2時間のスタートである。正直、出だしは良くない。
若干の天候の心配をしたが、幸い快晴に恵まれスンナリ新幹線に乗り込める。
「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」という川端康成的な視覚イベントにじわじわテンションをあげられつつ、小倉駅に到着した。
待機していたバスに移動し、ガイドさんによる源平合戦や巌流島の決闘などの薀蓄をBGMに関門海峡を通過。
昼前に唐戸市場に無事到着する。
市場に一歩足を踏み入れると、ところ狭しと積まれた魚やサザエが視界に飛び込んできた。
乱雑な置き方が新鮮さを物語り、否応なしに食欲を刺激されたところで寿司やどんぶりのバラ売りゾーン。食べる以外ない。
蒸しアナゴ、トロ、鯵、ふぐ、のどぐろ、クエなど、各々好きなにぎりを選んで海の見える場所に陣を作る。
鮮魚の寿司やウニいくらのぎっしり入った丼、てんぷら、から揚げ、ふぐがまるまる入った味噌汁などを日本海の潮風とともに味わい、贅沢を堪能させていただいた。
昼食を終えバスに戻って秋芳洞へ。
日本最大規模の鍾乳洞で、有名な「黄金柱」や「百枚皿」などを皆が楽しんでいた時間、私ともう一名は直前勤務の準夜が祟りバスで寝堕ちていた。
その後に向かったのはロシアの大統領ウラジミール・プーチン氏が訪れたという長門湯本温泉大谷山荘。
長門湯本温泉の湯質は「アルカリ性単純泉」。
効能は「鎮静」「疲労回復」「ストレス解消」「健康増進」「美肌」。
夜勤でぼきぼきの体を夕食までに回復させようと、荷物整理もそこそこに皆で温泉へ飛び込むことにする。
軽く汗を流し、夕食の待つ宴会場へ。
瓦で焼き、ぱりぱりになった頃合いでだしに絡ませて食べる瓦そば、香りの高いこうとうネギを包んで食べるとらふぐ刺しなどの地元名産のほか、赤こんにゃくで彩りを演出した白和え、フォアグラ茶碗蒸し、米塩つきのふぐのから揚げ、ほっくりした栗をふんだんに盛り込んだ栗飯、合わせ味噌のしっかりしみ込んだ牛蒡団子などなど『御馳走』という名にふさわしい食が惜しげもなく目の前に用意される。
目の前に美味なる地方の御馳走。地酒。地酒が飲みたい。地酒がいい。地酒と楽しみたい。これを。
せめて乾杯時に配給された目前のビール瓶は空けてから頼もうと企んでいたものの、「やあやあ最近どうですか」と来て下さる挨拶まわりにひたすらビールでコップを満たされ、会話を楽しむうちに気づけば目の前には〆の香物が鎮座してしまっていた。
残念でもあるが、『次の機会』という魅力が残ったのもまた嬉しい。
夕食を終え、本格的に温泉に癒されたのち部屋に戻ると就眠の準備が整っていた。
朝の出だしとは裏腹に、一日のおわりは、悪くなかった。

明けて院内旅行二日目。
昨日の天気とは違い雪が舞うなか訪れたのは幕末に活躍していた松下村塾。
幕末というと遠い過去のような気がしてしまうが、1869年が幕末最後の年号とするとひいじいちゃんやひいばあちゃんあたりは生きているくらいの計算になる。
こう考えると充分手が届く範囲の歴史なのに、その頃想像もしなかった文明の利器で風景をカシャカシャとおさめているのが不思議だ。
神社に参拝し、反射炉の見学を終えるとようやく朝の腹がこなれてくる。
さすがにもう酒はいいよと笑う人々を前に用意されていたのは、脂の美しい白が映える牛の鮮やかな赤。これには要るだろう。どう考えても酒が。
飲みものは個人負担というのにもかかわらず、とりあえず一杯生ビールを頼むはめになった。
最後のプログラムは萩焼きの絵付け体験。
用意された墨壺に筆をやり、おそるおそる陶器の側面におろすと紙とは違うスンとした染み込み具合に戸惑った。濃淡、筆幅のコントロールが効かない。案外難しい。
院内旅行すべてのプログラムを終え、駅を歩き新幹線へと乗り込む。
衣食住と移動までお膳立てしてもらい、さらに温泉という天然の医療に癒されながら何を疲れることがあるのかと思うが、旅行はなぜか疲労する。
だが、出発時の危惧とは裏腹に心地よい疲労だった。
いつかこの日を思い出すときがあるならそれは、どんな場面の時だろう。
美味い料理をほうばる瞬間だろうか。
温泉の湯気を顔に浴びた瞬間だろうか。
史跡に雪が舞う瞬間だろうか。
陶器に自分の印を刻み終えた瞬間だろうか。
そんなことをうつらうつら考えつつ帰路を過ごし、2017.1.22午後1854分、姫路に到着。

二日間の院内旅行を、終えた。

HCU:R.T
*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:**:--☆--:*